スコットランドのグラスゴーで退屈な日々を送っていたその男は、やがてボビー・ギレスピー、ケヴィン・シールズ、そしてノエル・ギャラガーと出会い、トニー・ブレアとシャンパンを酌み交わすまでになる。その男の名は、アラン・マッギー。
典型的なグラスゴーのワーキングクラスの家庭に生まれ育ち、鉄道員を経てロンドンに上京。やがて世界最大のインディ・レーベルとなるクリエイション・レコーズを83年に立ち上げることになる。
暴動を巻き起こしたジーザス&メリーチェインをはじめとする80年代初頭のグラスゴー・シーンから、プライマル・スクリームとマイ・ブラッディ・ヴァレンタインによる台頭でスタートした90年代、そしてオアシスの発掘〜世界的大ヒットに至るまで、音楽ビジネスから1万光年以上もかけ離れた者たちが自らが信じる道を歩み、そしていつしかその音楽ビジネスによって道を阻まれてしまうまで。ワーキングクラスの気骨とパンク・ロッカーのアティテュード、すなわち音楽への剥き出しの愛と誠実を貫き通したインディ・ロックの興亡記を描いたドキュメンタリー。その破天荒な生き様と人物像、レーベルの流転の歴史、愛憎渦巻く人間模様を、鳴りっぱなしの音楽とレアな映像とともに、錚々たる人物たちが語り尽くす。
